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Vol.2「加入数が昨年対比17%増加」損害保険ジャパン日本興亜が体験したブランデッドムービーの力

企業や商品のブランドイメージを醸成しながらも、視聴者にとって有益かつ魅力的なエンターテイメント性を備えた映像作品、ブランデッドムービー。
これら2つの要素を融合し、見事に両立させた損保ジャパン日本興亜の新・海外旅行保険【off!】のブランデッドムービー「新感覚リズミカルムービー【off!】」の事例をご紹介します。
初めて海外旅行するときに誰もが抱くワクワク感や不安な気持ちを擬音や環境音のリズムでテンポよくつなぎ合わせた、これまでにない新機軸のブランデッドムービーとなりました。
 
今回、このブランデッドムービーの制作に携わった関係者4名による鼎談を実施し、その制作背景や意図、動画公開後の反響などを通して、ブランデッドムービーが持つ力と可能性に迫ります。
 
■ Vol.1 新・海外旅行保険【off!】から生まれた、新感覚リズミカルムービーはこちらから
 


 
Vol.2 すべてが新感覚ゆえに、手探りで作り上げたリズミカルムービー
 
-制作にあたって、気をつけた点や苦労した点はありますか?
 
大泉:当初、リズミカルムービーは制作チームにもなかなか理解されませんでした。ミュージカル風と言った途端、スタッフの顔が曇る曇る(笑)。狙っているリズミカルの意図を理解してもらっても、「そんなにリズムになるネタがあるのか」「要素が足りなくて中途半端になるのではないか」という不安を抱いていました。でもある時、企画段階で「ダイエットアドバイザーがカフェで取材受けている設定にしよう。取材だとインタビューアーのPCのタイプ音が出るよね? その音を入れよう」と話が出たときに、みんなのなかでリズミカルムービーが形になっていったのを感じました。
 
河原:そんなことがあったんですね。
 
大泉:リズムにノセて動画を構成するのって、別に斬新な手法ではないんです。ミュージカルもミュージックビデオもありますし。でも、その場の音もセリフも何もかもリズムを刻んで表現しているというのはかなり珍しかったので、完成後に“新感覚”という単語を入れました。リズミカルという概念を理解してもらうまでが重要だったので、そこからは比較的スムースだった気がします。各分野のプロの方が関わるなかでビートの数を合わせたり、セリフの刻み方を考えたり、課題はありましたがひとつひとつクリアしていきました。
 たとえば、本読みの段階で最初に「♪タン・タン・タタタン」というリズムを聞いてもらって、それに乗せながら「♪いや大丈夫だよ、誰かがなんとかしてくれるって!」と、セリフとしてもメロディーとしても聞こえる絶妙なバランスで区切って組み合わせていきました。
 
荒木:撮影現場も新感覚でした。普通は「用意、スタート!」とテンポよく撮影が始まるのに、「用意、…………スタート!」と妙な間があるんです。でも、その妙な間にあわせて女優さんがセリフを言っていく。まさかセリフまでリズミカルだとは思ってなかったから斬新でしたし、現場にリズミカルを実現するための一体感がありました。それに、キャスティングも絶妙でしたね。
 
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大泉:今回のリズミカルムービーで楽しみと不安が入り乱れた海外旅行のワクワク感を映像で表現するとき、不安要素を代弁する役が不可欠でした。アイデアを練るうちに「実際こんなに不安に思う人いるのかな?」って自分で突っ込みましたけど(笑)。
 でもそこに共感してもらわないとムービーとしてうまくいかないので、キャスティングには気を遣いましたね。不安と楽しみを嫌味なく表現できる役者さん。同じことを言っても嫌われない人っているでしょ?(笑)。それに彼女を囲む友達もできるだけリアル仲間に見えるように意識しました。目指したのは、自分たちの初めての海外旅行計画のワンシーンを切り取ったようなバランスです。
 ほかにもスマイルスタイリスト、ダイエットアドバイザー、漫画家、シェフ、ボイスパーカッションをする子ども……多種多様な職業の人を起用しました。
 
齋藤:しかも、全員本職の方々なんですよね。
 
大泉:はい。損保ジャパン日本興亜が“楽しい思い出を楽しいまま”にするために用意しているのが保険。その根底には、海外旅行全般を楽しんでほしいという思いがあると感じました。だから、お芝居ができる役者よりも、海外旅行をさらに楽しくする要素を実際に女性たちに届ける事ができる人たちを起用したかったんです。
 そのうえで据えたのが“海外旅行に行くなら知っておいてほしいことがある”というメッセージです。最終的には海外旅行保険とクレジットカード付帯保険の違いを“知っておいて欲しいこと”として伝えたかったんですが、SNSに最高の表情をアップするための笑顔づくりのコツ、初海外でビーチリゾートを選ぶ人が多いので水着姿に備えたダイエットの方法など、具体的に旅先での楽しい思い出が増えるような、知っておいてほしいポイントを加えてつなげていきました。
 
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-海外旅行に行くなら知っておいてほしいことがある”というキーワードは、サイトのブランディングページとも連動していますよね?
 
大泉:伝えたいことを欲張って動画につめこむと、メッセージがぼやけてしまうことがあるんです。最初からサイトを作ることを想定していたので、そこを動画の受け皿にしました。動画を見て「海外旅行に行くなら知っておいてほしいことってなんだろう?」という疑問に答えてくれるプラットフォームがある。この一連のコミュニケーションデザインが今回のキャンペーンの設計になっています。それもあって、動画で知りたいという気持ちが醸成されるよう狙いました。
 
河原:ブランディングページも情報量が多く長めですが、非常に読みやすい印象でした。クレジットカード付帯保険との違いも、難しい内容なのに一気に読めましたし。
 
大泉:動画は旅行を企画している段階の話なので、旅先での描写ができないのが消化不良だったんです。でもウェブディレクターと話して、ブランディングページを旅行後の設定にすることで、キャンペーン設計として一連の物語でつながった感じがありました。
 
荒木:一般的に「答えはウェブで」とやりがちな伏線を自然に仕込んでいますよね。動画の中でずっと“誰か”というのが出てくるけれど、その答えを動画内で提示してしまうと面白さは出せないと感じました。ブランディングページと連動したキャンペーン設計だからこそできたことだと思います。
 


 
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【プロフィール】※写真左から
河原聖也(損害保険ジャパン日本興亜株式会社 カスタマーコミュニケーション企画部)
 
齋藤英里子(損害保険ジャパン日本興亜株式会社 経営企画部 ※前カスタマーコミュニケーション企画部)
 
荒木隆行(損害保険ジャパン日本興亜株式会社 広報部メディアグループ)
 
大泉共弘(株式会社オプト クリエイティブディレクター/ブランデッドムービーラボ 上席研究員)
 


 
Vol.3 「ブランデッドムービーがもたらした、予想外の効果と反響」はこちらから

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