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オンライン動画がトラディショナルメディアを変えてしまう12の理由

Ooyala社が発表した「State of Media Industry 2016 (2016年メディア業界の状況)」によると、現在パブリッシャーが映像プロデューサーのような思考になり始めている状況だと述べている。

このパブリッシャーには、TVのようなトラディショナルメディアだけでなく新しいデジタルメディアも含まれている。この調査によると、データに影響をかなり受けている動画コンテンツはデジタルマーケティングキャンペーンの要になってきており、顧客が「自分ゴト」に出来るコンテンツのROIは非常に高いと述べている。今回はこのレポートを掘り下げてみる。

 


 

#1 ミレニアル世代はソーシャルメディアを通じて情報を得る

ベビーブーム世代の3分の2はまだ新聞を読む世代なのに比べ、ミレニアル世代はデジタル出版とソーシャルメディアによって情報を得る。彼らは常に情報に飢えており、紙面からは得る事の出来ないすぐにシェアできる動画を好む傾向にある。アメリカのメディアマーケティング大手企業メレディス社はその事実にいち早く気づき、最近はミレニアル世代の女性をターゲットにUnconventional Studios という制作会社とパートナーを組み、デジタルマガジン用のライフスタイルビデオをプロデュースしている。

またイギリスのインディペンデント紙は、国内の全国紙では初めて、紙からデジタルへ移行する予定だ。

 

#2 モバイルが常に優先である

最近のComScoreのデータによれば、デスクトップのインターネットユーザー数は昨年がピークで、その後は安定的に低下し、モバイル、とりわけソーシャルプラットフォームが主流となると示している。その為多くのパブリッシャーはモバイル優先になってきており、例えばアメリカ・ハースト社がVerison社と組んで立ち上げたミレニアル世代且つモバイルユーザーに向けてデジタルコンテンツチャンネル、「Go90 Video Service」のように、 消費者が求めるコンテンツを提供しはじめている。

 

#3 次世代 Gen Z世代

21歳以下、いわゆる「Gen Z」世代を取り入れることは全く新しい取り組みであり、昨今注目されているミレニアル世代とも違う消費傾向が存在している。彼らはコンテンツを見るだけでなく、作る=クリエイトする側に立ちたがり、他の世代よりも、テクノロジーについて熟知しているのである。またこのGen Z世代は、ミレニアル世代以上にスマホやタブレットに依存した生活を送っているため、モバイルを見る時間が他の世代に比べて長時間に渡る。その為パブリッシャーは、Gen Z世代に向けた、比較的長いコンテンツの制作にも目を向けるべきである。

 

#4 パートナーシップでより多くの顧客を

ロイター社の2016年の調査によると、79%のデジタル系会社の代表たちが、2015年以上にオンライン動画に予算を費やす考えがある。その一環として、パブリッシャーたちによる、顧客拡大のためのパートナーシップを模索する動きが活発になってきている。例えばNBC Universalは昨年、BuzzFeedとVoxにそれぞれ投資をしたことを発表した。

 

#5 データが変えること

今日、データはどのようなデジタルビジネスにおいても基盤である。データがなければ、システム構築や分析なども不可能であり、それはまるで盲目で世界を飛んでいるに等しい。パブリッシャーは、コンテンツと広告によって、視聴者とどのようにエンゲージするのかを理解する必要がある。そしてその理解にデータは不可欠である。

 

#6 バーチャルは新しい現実の世界である

VR(バーチャルリアリティー)は、旅行・ニュース・ゲームなどのカテゴリーで特に有効である。「National Graphic」などはVRにより視聴者をしっかりと獲得をしている。またUSA Todayは新しいVRニュース番組「VRtually There」を発表した。

 

VR

 

 

 

#7 「自分ゴト」は喜ばれる

メディア業界は、マニュアル化されたプレイリストにより、視聴者を獲得するような昔ながらのやりかた方から離れ始めている。消費パターンの似た視聴者は同じようなビデオを見る傾向にあるため、昨今のデータエンジンでは、個人個人の好みに合わせてコンテンツの配信が可能になっている。

 

#8 短時間ビデオは飛躍的な成長

モバイルというメディアに適しており、比較的安価に制作の出来る短いコンテンツはメディア企業もこぞって制作をしており、それに充てる予算も飛躍的に増加している。Ooyala社は、2015年にパブリッシャーネットワーク全体で最も人気のあるデジタルビデオを調査したところ、95%が5分以下の長さで、中心は約2.5分のコンテンツであったと発表している。

 

#9 長時間ビデオも増加の傾向

短時間だけではなく、長時間のビデオもまた視聴者を伸ばしている。スマホの画面が大きくなったことで、視聴者は外出先で動画をスマホで楽しむようになり、従来のテレビは家での視聴が増えている。

パブリッシャーは長時間のコンテンツは、他ブランドとの差別化を図ることに用いており、また目的やプラットフォームによって長時間コンテンツも非常に有益であると考えている。

 

#10 生放送コンテンツの飛躍的な伸び

生放送は世界的にブームになっている事は確かである。視聴者や、リアルタイムでコンテンツと繋がることを求めている。特にメディアカテゴリー、例えばニュースやスポーツなどを生放送で見る事は、オンデマンド経由で生放送を再生することよりも価値が高いと考えられる。

BuzzFeedで公開された、「輪ゴムを何本巻けば、スイカは破裂するのか」という動画は45分間Facebook上にて公開され、80万回も視聴がされた。

 

#11 広告を回避するための施策も増加

デジタル広告のマーケットが増大しテレビ視聴を上回る中、広告を回避するための施策も多種多様増えている。デジタルでの視聴者の多くは広告ブロックを強化している。特にミレニアル世代によって世界的にこの動きは広がっている。プライバシーの問題があるもの、不適切でクオリティの低い広告は視聴者自体も減らしてしまう。

Millward Brown社の調査によると、オンラインビデオ視聴者の60%は、広告をコントロールすることができるのであればより快適に視聴できる答え、40%はもし広告が自分に合うものであれば見てもよい、という調査データを発表した。また同じ調査では、50%近くのモバイルユーザーが、動画コンテンツへ挿入される広告を好んでいないという調査結果が出た。

 

#12 プログラマティックは発達している

PMPs(プライベートプログラマティックマーケットプレイス)と在庫予約型固定単価取引形態は、精度の高い広告を打つことができるため非常に人気が上がってきている。視聴者にとっても、受け入れやすい広告を見せる事ができ、それは視聴者に欲求を満たすこともできる。不正やビューアビリティなど、いまだに大きな問題を抱えてはいるが、プレミアムビデオのインベントリ増加や、より良い評価指標は、それらの問題の解決の糸口を見つけるだろう。

 


 

プラットフォーム、デバイスが何であれ、オンライン動画は視聴者の消費に最も近い最前線にいるのは間違いない。トラディショナルなメディアも新しいメディアも、視聴者の視点から動画コンテンツを提供するべきである。

 

出典元)ReelSEO  

12Reasons Why Video is Changing Everything for Traditional Media

 

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