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ブランドが映画を作る理由

かつて、ブランド業界がプロデュースする映画などあまり見ることがなかった。

ハリウッドでの制作コストは莫大であり、ブランド業界が立ち入る隙間は存在すらしなかった。しかし近年、多くのブランドがこぞって映画を制作している。Miu Miuが行っているショートフィルムプロジェクト 「MIU MIU WOMENS TALES(女性たちの物語)」の第11弾に映画監督の河瀨直美が起用された記憶も新しい。またジョニーウォーカー社が手掛けた「紳士の賭け事Ⅱ」は英国俳優ジュード・ロウが主演を務めている。これらにすべていえることは、れっきとした映画であり、本格的なショートフィルムだということである。

 

1836年にフランスの新聞、”La Presse”が初めて広告を打って以来、広告は、人々の注目を集めるようになってきた。広告を打つことによって、企業は、ターゲット、そしてまたその新聞や雑誌の購読者に広く伝えることが可能になり、テレビで広告を打てば、視聴者はその商品に親しみをもつようになる。しかしながら、広告がこれら媒体に広く浸透していくと、今度はノイズとして受け止められるようになることがある。マリオットのグローバルクリエイティブ/コンテンツマーケティング部門のバイスプレジデントであるデビッド・ビーブは、この動きについてこう助言する。shutterstock_155818535-310x190

 

「広告は、人々の興味関心を妨害するようなことを止め、

人々の興味関心になるべきである。」

 

 

 

2015年、アメリカ人の一日に費やす時間について、動画がソーシャルメディアを抜いた。また10代から20代であるミレニアル世代の80%が、何かを購入するのに動画を参考にしている、という研究結果がでた。そんな中、広告代理店がテレビの枠を借りる一方で、多くのブランドが社内でハイクオリティなショートフィルムを制作するチームを作り、今までとは違うアプローチで広告を打つようになったのだ。そして自ら制作したこれらのショートフィルムを、自社で立ち上げたオウンドメディアやYouTube チャンネルにて配信している、という点である。

 

ビューアーの願いは、煩わしいプロダクト・プレイスメント、あるいは動画再生前に強制的に流れる動画広告などから抜け出す、と言うよりもむしろ、自ら進んでブランド制作のクリエイティブな作品をみるという、ブランド側にとって理想的なプランとなっているのだ。

 

ブランド露出か、売上か、それとも両方狙えるか。

 

ブランディッドムービーというアイデアを提案すると、多くの企業が財政投資を控える。映画は、ブランド露出に効果を発揮するに違いない。視聴回数が5万回、6万回を超えたとしても、実際の商品の流通は見込めるのだろうか。

実際の商品消費者におけるこれらの映画が及ぼした影響を評価するために、インテルはブランド研究を実施し、SNSのコメント、投票、シェアなどを測定基準として使用。企業が出した数字は、ブランドの知名度と購買意思の両方において、8~12%の増加傾向にある、との見方を示したのだ。しかしながら、ビデオ動画から売り上げに結び付ける手法はまだなお、チャレンジであると言えるのだ。

 

出典元)Contently

The New Hollywood: Why Brands Are Making Movies

 

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